思い出話
たぶん、小学校低学年の夏休みの工作づくりでの思い出だとおもう
冬休みの宿題は、全然覚えていない
たしか、習字だったと思う
寒さが厳しいので記憶も凍っているのだろう
工作は、いつだって母と一緒に作っていた
むかしの古い家屋だったので広い土間があって何をするのにも新聞紙を広げてやっていた
土間の入口も総ガラス張りの戸だったので
明るく暖かな日差しが降り注ぐ大好きな土間
そこで、毎年母と楽しく過ごした
その一つがこれである
つゆ草の花びらを一つずつ丁寧に摘んでは、ビニール袋に入れていく
指先を青に染めながら
ビニール袋の口を縛ってつゆ草の花をつぶしていく
母は言った「服につくと取れなくなるから」
それから、布を糸で縛ってくれた
皿に潰したつゆ草の汁を移し、布を浸していく
何ができるのだろう?母は、何をしているのだろう?と不思議な気持ちになった
糸を外して布を広げてもらったらきれいな模様が出来上がっていた
満面な笑顔の母ときれいな模様をみてキラキラした気持ちがいっぱいに広がった
つゆ草を見つけるとあのキラキラした気持ちをいつの日か娘に教えてあげたいと思うのでした
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